乳歯の役割
乳歯は抜けかわる歯だからといって、粗末にしてはいけません。乳歯は丈夫な永久歯が生える準備をするための大切な歯なんです。乳歯できちんと噛むことによって、顎の骨の成長や知能の発達が促されます。
つまり、乳歯を早くに喪失したり、むし歯で痛くてちゃんと噛めなかったりすると、顎の骨が発達して、十分な歯が並ぶためのスペースを作れず、子供の時はあまり判りませんが、顔貌に悪影響を及ぼすことがあります。又、知能の発達が遅れたり、丸のみによって肥満になったりします。
| 上顎 | 下顎 | |
| 乳中切歯 | 8〜11ヶ月 | 6〜7ヶ月 |
| 乳側切歯 | 11〜12ヶ月 | 10〜11ヶ月 |
| 乳犬歯 | 1歳8ヶ月 | 1歳8ヶ月 |
| 第1乳臼歯 | 1歳6ヶ月 | 1歳7ヶ月 |
| 第2乳臼歯 | 2歳 | 2歳 |
このように、2歳になるとすでに乳歯列が完成してきます。つまり、2歳までに歯磨きの習慣を付けないといけないわけです。1歳頃から、おかあさんが脱脂綿やガーゼなどで歯をきれいに拭いてあげるようにします。2歳頃からは、おかあさんが歯ブラシで磨いてあげましょう。3歳頃からは、お子さん自身で磨かせて、その後、おかあさんが磨き直してあげて下さい。
むし歯について
むし歯になるには、三つの条件が必要になります。第1に、むし歯菌すなわち、ミュータンス菌があること。第2に、ミュータンス菌を育てるエサがあること。第3に、脱解しやすい歯質があることです。ミュータンス菌は、直接歯質を酸によって脱解するわけではなく、歯にねばねばした細菌塊を形成します。この細菌塊が酸をつくって、歯を脱解します。これらの細菌塊は、糖質を好んでエサとして、酸を作ります。つまり、むし歯を予防するには、細菌塊をブラッシングによって取り除くと良いわけです。そして、エサとなる糖質、つまり、甘いものをたくさん摂取しないようにすると良いわけです。さらに、フッ素塗布や予防充填などによって、むし歯になりにくい歯にしてあげると良いわけです。